家計再生のプロ! 横山光昭さんに聞く貯金も投資もうまくいく
お金のつくり方
【支出の考え方編】
月の支出を見直すだけで家計が改善、貯蓄も投資もうまくいくと語る家計再生コンサルタントの横山光昭さんの連載第2回。家計の収支を把握する方法とは。
Text=Souhei Matsumoto Illustration=Nobby

お金の使い方で自分のクセがわかる!?
「消」・「浪」・「投」の3分割がキーワード
家計とは、自分の現状を映す鏡のようなもの。お金の使い方で、その人のお金に対するクセが見えてきます。そのクセ=自分の“価値観”を理解する簡単な方法があります。日々の支出を「消費」「浪費」「投資」の3つに分けて、それぞれの名前をつけたボックスに、レシートや領収書、項目と金額を書いたメモなどを振り分けて入れるだけ。支出の内訳が消費70%、浪費5%、投資25%となるのが理想的です。この割合を参考に、月に一度振り返りをしてみると、家計の現状を実感できるはずです。
まずは、下の表を見ながら、自分の感覚で支出を3つに分類してみましょう。最初は「消費」と「浪費」の分け方がよくわからないなどと戸惑うこともあるかもしれませんが、分類に正解はありません。毎月自分のお金の使い方を突き詰めて考えるようになれば、家計のバランスや価値観の偏りに気づき、少しずつ調整ができるようになるはずです。毎月の収支が把握できれば、将来を見据えた貯蓄や投資のバランス感覚も養えるようになるでしょう。
消費

日々の生活に必要な日用品の購入や光熱費の使用料などの費用
例)家賃、食費、水道光熱費、通信費、交通費、医療費など
浪費

その時を楽しむことを目的とした、無駄遣いとされる費用
例)嗜好品、コンビニのついで買い、突発的な外食など
投資

将来を見据え、自己啓発・研鑽や生活基盤の確保を目的とした費用
例)貯蓄、習い事の月謝、書籍代、金融商品など
次回は、家計の見直しに成功した井上さん一家の実例をもとに、家計改善の方法を教わります。
横山光昭(よこやま・みつあき)

家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。株式会社マイエフピー代表取締役社長。これまで10,000人以上の赤字家計を再生した実績を持つ。著書には『年収200万円からの貯金生活宣言』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など多数。